2016年8月19日金曜日

リオデジャネイロ・オリンピック取材日記(6)…8月16日(火)

 【8月16日(火)】

分かりづらいが、ライフル銃を構えた軍隊を見かけた
前夜の一時的な雨が信じられないくらい、朝から強い日差し。この日も暑くなりそう。南半球で冬だとばかり思っていたけど、予想外。夜は怖くて警戒し、足早に歩く道も、朝日を浴びての徒歩だと、森林浴にもなって(2車線のバスが行き交う道。排気ガスもあるので、森林浴にはならないか)、健康的。

 オリンピックも12日目となると、警備もけっこうゆるやか。入場ゲートでも、荷物を通すだけという場合もある。最初は「パソコン出せ」で、訳の分からない物体が見えると、「これを出せ」だったけど。ま、そのゲートにもよるようだが。

 この日は井上智裕選手が出場。日本選手の出場のなかったきのうよりは、日本人記者の姿を見かける。彼は試合の前日までフェイスブックに組み合わせとかをあげ、必勝を多くの人に宣言している。SNS時代の申し子みたいな選手だ。記者も時代のニーズに合わせて行動しなければならないことを痛感。

解説をやっていた湯元健一さん。「グレコローマンのルール
大丈夫?」と聞くと、「斎藤先生(審判委員長)からしっかり
教わってます」-。
もちろん競技団体も。今は多くの現役選手がフェイスブックに参加し、情報を交換し合っている。それに合わせた広報体制が必要なのですが…。

 さて井上選手、初戦で2014年世界チャンピオンに黒星。がぶり返しで一気にやられてしまった。しかし、相手は強い選手だから敗者復活戦の道が残されている(決勝に進めば、井上が敗者復活戦へ)。しかし、ミックスゾーンでの記者の質問は、もう終わり、みたいなものもあったそうだ。「今後は?」とか。

 増渕記者が「まだ。試合があるかもしれないんですよ」と口をはさんだそうだけど、このルールは、取材のタイミングが難しいといえば、難しい。

 お昼は、いつもメーンプレスセンター(MPC)では飽きてしまうので、初日の前夜にメイさんの案内で行ったステーキ店へ布施記者、増渕記者と行ってみる。MPCでしっかり食べようと思うと、3000円くらいはかかる。ステーキ店では、この前、ビールなどを入れて1人あたり3000円くらい。

3人のお昼ご飯としては十分でしょう
会場内はいろんな利権がからみ、高くなっているのだろう。とにかく行ってみたが、お目当ての店はかなり混み合っている。フードコート的な場所なので、他にも店はある。同じような店にしよう、と提案するが、増渕記者が「あそこがいい! あそこじゃなきゃ、イヤ~」と駄々をこね、私と布施記者も「仕方ねーかー」と諦め顔。

 記事でもそうだけど、この記者、変なところで我(が)を通すところがある。結局、この時は一人当たり約2000円でした。あまり大きな声では言えないけど(書いているけど)、ちょっとビールを飲んでこの値段です。確かに、増渕記者が泣きわめくほど、もう一回は来たいところでした。

 午後の部を待って入ると、国番号「1」(米国)から着信あり? 何かな? と思って電話に出るが。聞き取りづらい。その旨を言うと、「メールします」とのこと。しばらくすると、Booking com.(宿舎を予約したサイト)からのメールで、「お泊りになっている(女性陣の)宿舎から連絡があり、外に洗濯物を干すことは禁止されていますので、取り込んでください、とのことです」という内容。

野菜不足を補うため、MPCのフードコートで野菜を購入
増渕記者に聞くと、「干しています。室内だとどうも…」との答え。マイワイフも雨の日以外は必ず外に干すけど、そんなに違うものなのかね~。こんなことで国際電話をかけてくるBooking com.もすごいなあ。1泊いくらの収益があるのか分からないけど、元が取れるのかな? どうでもいいけど。

 井上選手が昨年の世界王者を破る殊勲のあと、この日は比較的早く帰られそうなので、早い時間(といっても9時)に宿舎に向かう。バス・ステーションの仮設路線橋を渡ると、反対側から多くの人がぞろぞろとやってくる。

 え? パークの外に試合会場があったのかな? 当方、視野が狭いので、レスリング会場以外のことはあまり知らない。もっとオリンピックそのものに関心を持つべきかもしれない。

 後で調べたところ、私が右折する場所から大通りを300メートルほど進んだところにバドミントン会場があることが判明。ちょうど終わった時間だったので、ステーションまで長蛇の列だったのでした。したがって、右折するところまでは安心して歩き、そのあとの暗い道は足早に歩きましたが、その関連の駐車場が近くにあることが分かり、そうそう物騒な地でないことを改めて知りました。

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