鍵が壊れ、外に出られなくなった部屋のドア |
布施記者、外側からいろいろやってくれるが、動く気配なし。工具が置いてある場所を知っていたので、ドライバーを持ってきて、鍵そのものを外そうとしたが、外すことができない。つまり、私は部屋に監禁されてしまった。
仕方なく、管理人に電話。初日に電話したので、まだ履歴が残っている。片言の英語で窮状を訴える。最初、「朝8時に行く」というのんびりした答え。「ノー。ナウ・プリーズ。アイ・アム・ロックド・イン・マイ・ルーム。イト・イズ・インポッシブル・フォー・ミー・トゥ・ゴー・アウト・マイルーム」との切羽詰まった声に、やっと理解したようで、「すぐに行く」―。
来るまで約20分以上、トイレに行くこともできずに、監禁状態。しかし、電話を部屋においておいてよかった。もし、一人で泊まっていて、電話をロビーに置いておいたら、と思うと、ぞっとする。いや、携帯電話のない時代なら、そうしたケースではどうしようもない。一人で泊まる時は、携帯電話は常に体のそばに置いておかないとならない。トイレに行く時、シャワーを使うとき、ドアは絶対に締めないことが大事だ。
朝日がさんさんと輝いていた。のどかな風景です |
完全に目が覚めてしまっていたので、原稿を書き始める。布施記者は開始時間に合わせて会場へ行きたいとのことで、8時頃に一人で会場へ。朝から太陽ががんがん照り付け、冬とは思えない天気。やはり、日本は四季の移り変わりが激しい稀有な国なのかもしれない。
この日は日本選手の出場はなし。そのため、会場には日本人の姿がほとんどない。午前中は記者の姿もなし。オリンピック3連覇を目指すミハイン・ロペス(キューバ)も出るのに…。これがサッカーとかで優勝候補の国が出るのなら、だれかしらいるだろう。
日本の100円ショップで買ってきた茶碗。底にシールが 貼ってあるのに気がつかづに使ってしまった! |
ということで、観客席取材をお願いしている布施記者に書いてもらうネタが見つからなうい。会場をぐるっと回っても、とにかく日本人がいない。きょうは休みにしてもらおうか、と思っていたら、向こうから栄和人強化委員長とおぼしき人が、ニコニコ顔で来る。
ン? 今頃は女子につきっ切りのはずだが…。いやいや、朝日新聞で2005年頃から5年くらいレスリングを担当していた柴田記者だ(このネタ、去年のラスベガス世界選手権でも使ったような…)。リオデジャネイロ・オリンピックにそなえ、3年くらい前から当地にいる。ポルトガル語はペラペラか?
朝日新聞の規定に、他社からの取材を受けてはならない、というのがあるかどうか聞くと、特にない、という。それでは、と布施記者に取材してもらう。現地にいる人間なればこその情報を聞き出せたみたいだ。よかった。
夕方のセッションでは、ロペスが3連覇を達成。男子のオリンピック3連覇は4人目ですが、そのうち3人の偉業達成に立ち会うことができました。それがどうした、と言われれば、「オレが見ていたからだ」と答えます! のわけない。「どうもない」と答えます。
雨にたたられたオリンピック(メーンプレスセンター内) |
そこで、保高カメラマン、増渕記者と雨宿りをかねて仕事。布施記者はちょうど雨が降った時に宿舎に向かったんじゃないかなあ…。心配だ(のわけない。自分がどう帰ろうかで、頭がいっぱいだった^^)。売店に傘は売っていなかったし。
しかし眠い。そろそろ最初の疲れが襲ってくる時期なのだろう。保高カメラマンもテーブルに伏して寝ている。自分もひと寝入り。起きて最低限度の仕事をすると、雨があがっていた。途中で降られたら、その時はその時だと思って出発。しかし、雨は降らず。
この日はトランシーバーで布施記者を呼び出し、裏口に来てもらって鍵を開けてもらった。布施記者は見事に雨に襲われたけど、傘を売っている人がいたので、買ったそうです。商魂がすごい!
布施記者が裏口まで迎え来てくれ、その周辺の写真をフェイスブックに載せたら、「大丈夫?」などと、反響がすごかったとか。
0 件のコメント:
コメントを投稿