2016年11月10日木曜日

置き引き被害に遭いました^^;

新宿のコーヒーショップで置き引きに遭いました。パソコンでの記事執筆中、足元のバッグへの注意がなくなっていたところを狙われました。現金を含め、金銭に換算すると15万円くらいの損失。クレジットカードなどはすぐ止めましたので、これ以上の被害はないと思います。

 犯罪都市とも言われる今夏のリオデジャネイロを含め、海外では一度も被害に遭ったことがないのに…。妻からは「命にかかわる災難じゃなかったから、いいじゃない」と言われました。人生に無駄なことはひとつもない! 今後、さらに大きな被害に遭わないため、神様が貴重な経験をさせてくれたと思っています。

 でも、私のフェイスブックやブログを読んでくださる方には、同じような経験をしてほしくないので、恥をしのんで書きます。盗難のあとや警察の動きなど参考になれば、と思います。災害は突然にやってきますが、災難も同じです。

※  ※   ※   ※

 10月29日の土曜日、大リーグの仕事が終わったあと、体の定期メンテナンス(垢すり、マッサージ)のため新宿・歌舞伎町のサウナ)に向かいました。20年近く通っていて、気にいっていますが、12月で閉店です。


 その前にレスリング協会のホームページ記事の下書きを仕上げておこうと思い、コーヒーショップへ。土曜の午後だからでしょうか、けっこう混み合っていて、高さのあるカウンター席に座りました。イスも高く、足が床につきません(イスの下から30センチくらいのところに足を置く場所がある)。その下にショルダーバッグを置きました。

 約50分後、終わって帰ろうと思ったら、バッグが消えていたのです! トイレにも行きませんでした。パソコンに熱中していたあまり、気がつかなかったのです。マジックにあったように、消えていました。


 普通の席なら、足の間にバッグを置くので気がつくと思います。バッグと体が完全に離れていたため、狙われたのでしょう。まったく気がつかなかったです。

 運悪く財布も入れていました。新宿の雑踏を歩くとき、尻ポケットではスリに遭う可能性もあると思ってカバンに入れていたのです。そのこと自体は間違いではないでしょうが、店に入った段階でポケットに戻すべきでした。約8万円の現金(ATMが至る所にある時代、ふだんはこんなに持っていません。訳あって持っていたのです)、キャッシュカード、クレジットカード、健康保険証などが入っていました。


 他に、何種類かの通帳とカード(用途に分けているので、計7種類。大学のOB会のものもありました!)、ICコーダー、モバイルルータ、人に贈るため買ったばかりの1万円の商品券などが入っていました。通帳なんて必要に応じて持ち出せばいいのに、記帳など思いつきで行くこともあるので、いつもバッグに入れていました。これも反省材料ですね。


 店に言ったところ、「警察立ち会いのもとでないと防犯カメラを見ることはできないので、被害届けを出してほしい」と言われ、交番の場所を聞いて行きました。交番では、「まずクレジットカードとキャッシュカードを止めなさい」と言われ、それに従いました。

 交番にはクレジットカードと銀行の紛失係の電話番号の一覧表があり、自分で調べる必要がありませんでした。そんな人、数多くいるのでしょう。


 電話口でけっこう待たされたのもあって、約1時間かかりましたが、すべて止めてもらいました。いずれも使われた形跡なし。クレジットカードのキャッシングは止める前にやられることが多いみたいです。最近はサインもパスワードも必要なく使える店も多いので、少額であってもこれで被害の広がりを食い止められるでしょう、警察官の指示は正しいでしたね。

ま、パスワードは簡単に分からないでしょう。生年月日にするな、という意味が分かりました。健康保険証も盗まれたので、それで生年月日を知り、試すかもしれませんからね。


 最後に遺失物届けを書きました。被害届にすると、もし出てきた時に返すことができないそうです。もう出てこないとは思いましたが、警察官の指示に従いました。その間に警察官の交代がありました。受けた警察官が担当するのが普通らしく、明日、来てほしいとのこと(引き継げばいいだけじゃないか!)。


 仕方なく、パソコン、マウス、老眼鏡だけを持って帰りました。パスモ付き定期券の方はズボンのポケットだったので、家には帰れます。運転免許証もこちら。万一にそなえて2000円、入れていたので、夕食も食べることができました。そちらの方も取られていたら、もっと悲惨でしたね。


 翌日の午後3時、その交番に行きましたが、引き継ぎされておらず、最初は意味が通じませんでした。扱う件数が多いので、この程度の事件にまで関心がいかないのかな? 説明して通じ、1人の警察官が同行してくれてその店に行きました。


 まず現場です。自分の座っていた位置を説明し、防犯カメラの位置などを確認。防犯カメラは2つありましたが、私のいた場所は、ともに下半身のところはまったくの死角になっています。「隣に柄の悪そうな外国人数人が座っていました」と説明しました。


 周囲は何事か、という視線です。そりゃそうでしょう。警察官が入ってきて現場検証みたいなことをすれば。私のいた席に座っていた人は、もっとびっくりだったんじゃないかな。「ここです」なんて言われたんだから。


 その後、店長さんと事務所へ入っていきました。私は見ることができないそうです。しばらくすると出てきました。結論は、「盗まれたシーンは映っていない」です。隣にいた外国人のグループは不審な動きはまったくなし(「歌舞伎町」「外国人」ということで疑ったことを反省)。その他、私の後ろを何人かが通っていますが、腰をかがめて荷物を取るような仕草をしていた人はおらず、それらしきシーン、人物は映っていないそうです。


 防犯カメラの位置の死角を知っていたのでしょうか。「これでは捜査できないです。悔しいでしょうが、どこかで拾われて戻ってくることを待つしかありませんね」と警察官。もとより、戻ってくるとは思っていません。歌舞伎町という犯罪の多いところで、この種の事件に人を割くこと自体、ありえないのではないでしょう。交番で手続きをしていた時にも、財布を取られたらしい若い女の子が「何とかしてください」と泣きべそかいていたし、「無銭飲食」との連絡を受けて出て行った警察官もいましたし。


 現金のほか、WAON(1万5000円チャージしたばかり)、Edy(5000円チャージしたばかり)、ビックカメラカード(3万6000ポイント)、Tカード(300ポイント)なども入っていました。これらにも連絡しました。


 ショルダーバックは、リサイクル店に持っていっても、1000円でも買ってくれないでしょうが、新たに買うとなると1万円します。ICコーダーも同じで、現在の価値は1000円であっても、1万円くらい出さないとなりません。今の価格で計算するのではなく、新たに買うことの金額で計算しないとなりません。


 通帳やカードも再発行手数料がかかります。よりによって多くの通帳とカードがあったので、トータル2万円近くになるでしょう。細かいことを言えば、銀行へ行く交通費もかかります。もろもろで13万円くらいの損失ですかね。財布さえ入れておかなければ、5万円程度の損失だったのですが…。


 パソコンは盗まれませんでしたが、電源コードを盗まれたので5500円です。新しいものを手に入れるまでは、以前のものが辛うじて使えたのですが、ついたりつかなかったり。聞いたら「他社製品ですと、パソコンの動きを保証できません」とのことなので、買うことにしました。


 WAONカードは再発行した段階で引き継げるそうです。モバイルルータは使用状況を調べてくれ、1ヶ月4500円のコースではなく、3000円のコースで十分ということが分かり、コース変更。1ヶ月1500円浮くことになりました。被害額は12万円くらいまでに下がったかな?


 パソコンを盗まれなかったのは、不幸中の幸いです。レスリングのデータがぎっしり詰まっています。定期的に外付けHDDに移していますが、忙しさもあって夏以降、移していませんでした。これを盗まれたら、金では買い戻せません。ホームページの更新、いまやっている機関誌「オリンピックレスリング」の編集もできなくなります。


 取材の帰りだったら、一眼レフカメラが入っていたでしょう、これを取られたら、被害額はもっと大きくなっていました。不幸中の幸い、と考えます。


 反省点。
(1)パソコンに熱中するあまり、バッグをおろそかにしてはいけない。
(2)バッグは体から離さず、今回のような場所に座るときはストラップを足に巻き付けるなどする。
(3)バッグの中に財布は入れない。入れてもコーヒーショップなどではポケットに入れる。できればボタン、チャックのあるポケット。
(4)多くの通帳、カードは持ち歩かない。


 全体的に盗難に対して気がゆるんでいましたね。今までにパソコンに熱中するあまり、バッグへ神経が言っていない時も多かったです。世界有数の安全都市に対する過信でしょう。命にかかわる事件は少なくとも、繁華街での盗難は少なくないはずです。


 駅までの通期などで使っているオンボロ自転車も、「こんな古いもの、盗まれないよ」とばかりに、鍵をかけずに買い物をしていたこともありました。時価100円の自転車であっても、盗まれたら数万円をかけて買い直さなければなりません。数万円の盗難と同じ意味なんですね。


 というわけで、いい経験をしました。この経験がなければ、もっと大きな災難に遭う運命があって、神様がそれを避けさせるため、この災難に遭わせてくれたのだと思います。私の守護霊に感謝しようと思います。