モンゴル入国直後は草木のない風景が続いた |
7時すぎになると、妻と子供が起き、私も起きます。車窓からは、草木のない平原が広がります。モンゴルに入った直後は砂漠に近い大地です。顔を洗い、通路から外の景色を見ていると、コックらしき人が「モンゴリアン・レストラン、オープン」と言いながらやってきます。混み合う前に行こうと思い、3人で向かいます。
ところが、昨日あった車両に食堂車がありません! え、と思い、ずっと進むと、最後尾らしきところ(実際は1つ前。最後尾は荷物車)にやっとありました。二連での車輪付け替えの時、食堂車が切り離され、新しい食堂車と荷物車が最後尾につけられたのでしょう。
食堂車は中国とモンゴルで変わります。 |
会計となって、びっくり。1人100元(約1800円)! 昨日の夕食は3人で79元(約1422円)ですよ! メニューで見た朝食の値段は10元ですからね。ぼったくりだ! でも、食べてしまったから仕方ない。もう中国のお札は60元くらいしかない。絶対に足りると思っていた。中国の食堂車の朝食メニューは10元ですよ。
「クレジットカード?」と聞いたら、「ノー」との答え。困った! そこで「USドル?」と聞いたら、OK。45ドルとのこと。辛うじて、それだけのUSドルは持っていたので、部屋まで取りに行きました。
モンゴルは非電化。ディーゼル機関車2台が牽引 していました |
モンゴルではカーブが多くなり(中国でもカーブはたくさんあっただろうが・・・)、先頭の機関車が見えます。北京を出る時は電気機関車でしたが、今はディーゼル機関車の重連。進めば進むほど、草木が増えてきます。人生と逆ですね(意味、分かるかな? 私の頭は。年をとるほどに地肌が見えてきているのです)。
線路そばには有刺鉄線が続いていました |
途中の駅で貨物列車とすれ違い。長い! どのくらいあるのか。16両編成の東海道新幹線より長いことは間違いないと思います。日本では車や船という交通手段があって、有効でしょうが、このあたりは鉄道が貴重な輸送手段。大量の貨物を一気に運ぶ必要があるのでしょう。
ウランバートル前最後の停車駅 |
ここでカップラーメンとか売っていたので、食堂車で食べなかった人は、ここで朝食を買うのもいいですね。カップラーメンで100元はしないでしょう。お湯は、車内ですごく熱いお湯が出る給湯器があります。
車窓は次第に近代的な風景に変わり、1時間遅れてウランバートルの到着。28時間の旅が終わりました。ホームの先頭へ行ってディーゼル機関車をねぎらい、旅を終えました。ご愛読、ありがとうございました。
都心でも見られたゲル。土地を買っても、家を建てる お金が貯まるまでゲルで暮らす人もいるのです(伝統 住居が好きで、あえてゲルのままの場合もあり) |
モンゴルに入ってからお世話になったディーゼル機関車 |
終点の到着した列車。モスクワまで行く便も あります |
ホームから見たウランバートル駅
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ウランバートルからは飛行機で成田へ。横綱白鵬と 同じフライトでした |