USAレスリング協会のメディア担当のボブ・コンドロン氏から世界選手権のメディアの報告書がメールされてきました。最終日、7000人の観客で埋まり、熱狂に包まれた会場を思い出しました。
コンドロンさんは国際オリンピック委員会(IOC)広報委員会のメンバーだった人です。
2012年いっぱいで退任し、故郷で悠々自適の生活をおくっていたところ、レスリングのオリンピック競技からの除外騒動。USAレスリング協会の知り合いに頼まれ、スイスにある国際レスリング連盟(FILA)の本部へ行き、約半年間滞在してFILAの広報体制を立て直した人です。
最初にFILAに行った時、その杜撰(ずさん)さにあきれたとか。やはり、レスリングは除外候補になるだけの未成熟の団体だったのです。
レスリングを守ったあと、FILAを離れて米国に戻りましたが、USAレスリング協会の広報担当の手伝いをしています。今回の世界選手権では、メディアにとっては、かつてのレスリングの世界戦選手権にはないほどすばらしい大会でした。
世界選手権の中には、応援に来た一般の人が選手の練習場に入れる大会もあったんです。ローカル大会か、と思いました。
日本のレスリング界は、観客動員にはあまり関心を持っていないのが現状です。強化、強化、、、ですから。
アマチュアである以上、強化が最優先されるのは当然です。でも、メディア対応をしっかりやり、観客動員につなげる努力にも金と力を注いでほしいです。
まあ、上(国)から降りてくる金は、現段階では「強化限定」であり、広報には使えません。現状では仕方ないのかもしれませんが、、、強化だけに力を入れるのは、高層ビルの上層階だけを強固にしよう、というものだと思います。
基礎となる部分、事務局の人件費や大会運営の経費などの充実がなければ、強固なビルは建たないのです。
新設されたスポーツ庁の力と馳文部科学大臣杯の力で、変えていってほしいと思います。もちろん、協会の努力も必要です。今回の世界選手権の総合入場料は、1億3000万円だそうです。出費がどのくらいかは分かりませんが、入場料収入が協会の財政基盤の確立の一助となる日が来ることを願ってやみません。
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